DevFest Women Tokyo の個人スポンサーとかやっているのですが、改めてジェンダーというトピックについて思う事を書いています。
言いたいことは、既にTwitterに書いた通りの下記の事です。
昔から続くハラスメント
ここ数年で「ハラスメント」という言葉がニュースやSNSなどで出現する頻度が特に高くなったと私自身は感じていますが、ハラスメントにまつわる問題は更に昔から根深い問題として存在してきたと認識しています。
パワハラやモラハラ(モラルハラスメント)など、様々なハラスメントが存在しますが、特にジェンダーというトピックが絡むのは「セクハラ」ではないでしょうか。
昨今になってこの問題が取り上げられるようになってから「セクハラを無くそう」という動きが大きくなってきましたように感じられますが、この問題は最近発生した問題では無く、「男女共同参画社会」に向けて女性が働く機会が増えてきた頃から発生していた、古くから続く問題です。昔からあった問題に、ようやく今の時代になってフォーカスされ問題意識が高まったのではと私個人は感じています。
女性に対する「優遇」は不平等?
私はアルバイトや契約社員、正社員になった後にもSESという形で様々な現場を経験して、様々な光景を目にしてきました。特に記憶に残っているのは中高年のからの「女性ばかり優遇していて、不平等だ」「女性にばかり甘い」という声でした。
産休、育児休暇や会社によっては時短勤務(早上がり)が認められているケースがありますが、私はこれを不平等だとは感じていません。むしろ、これぐらいは最低限無いと男女平等にはなれないと思っています。
会社が存在する目的はあくまで利益のためです。利益を生むために、会社は人を雇い、社員のパフォーマンスを最大限引き出すという手段を用いて利益を生みます。産休などの福利厚生は、あくまでも社員のパフォーマンスを最大限に発揮させるための仕組みです。
よって、これらの福利厚生や仕組みによって不平等が発生するわけでもなく、平等に近づけるための手段ではないかと私個人は認識しています。
「不平等だ」「これだから女性は」と言いながら休む女性に毒ばかり吐いていたオジサンが現場にいたのですが、そのオジサンはその後しばらくしてからお酒の飲み過ぎで肝硬変になり入院してしまいました。
私はその頃にはこの現場にはいなかったんですが、後日聞いたところ「退院したら何事も無かったかのように出社して、何もお詫びの言葉も無かった」とのことでした。
女性に対する配慮が足りていないのでは
私は男性ですので、女性の苦痛を肉体的に理解することは出来ません。しかし、女性特有の体調不良(生理痛など)は立派な体調不良です。男性もかかる風邪などと同じく「体調不良」です。
体調不良であれば詳しいことを聞かずにとにかく休んでもらうべきであって、これは男女共通の話です。ゆっくり休んでもらって、体調が戻れば仕事に復帰してもらう。そういう「配慮」をすれば良いだけではないかと私は考えています。
妊娠・出産というのは体調不良には当たりませんが、当然これにも「配慮」が必要です。今の時代はテレワークも技術的にも普通に出来る時代になったわけですし、こういうのを積極的に取り入れていく「配慮」が必要です。
前述のオジサンの話は少し極端な例かもしれませんが、それでも男性側の「配慮」がまだまだ足りていないと強く感じています。
シンプルに考えればいいだけ
難しい事を考えずに、単純にお互いに「配慮」をしていけば済む話です。体調不良の人がいればゆっくり休んでもらう。他にも何か困っていることがあるのであれば、聞いた上で就業規則の範疇で配慮すれば良いだけです。
特にIT業界は「男性にしか出来ない仕事」や「女性にしか出来ない仕事」というジェンダーで線引きされた仕事って殆ど無いと思います。そうした社会の環境に対して、シンプルに、お互いを思いやって配慮していくだけで世の中はやさしい世界になるのではないかと感じています。