JAWS-UG札幌勉強会 #22 に参加しました

JAWS UG札幌勉強会に参加してきました。色んなクラウドサービスの話を聴いて知見に変換していきたいですね。

というわけでイベントレポートです。

個人的に気になったポイント
  • 人工衛星の地上局を提供してくれる、「AWS Ground Station」というサービスが出た
  • API GatewayがWebsocket対応した
  • Lambda Custom RuntimeでCOBOLが使えるようになった!

今回の会場は NECソリューションイノベータ株式会社 北海道支社 さんでした。エルプラザなので移動が楽でした。

AWS Update(AWSJ 亀田さん)

相変わらずアップデートが非常に多かったのですが、個人的に気になったのは「Transit Gateway」と 「EC2 partition placement group」でした。

Transit Gatewayを使うと、オンプレミスのデータセンターとAWS上に存在するVPCをゲートウェイとして接続出来るようになります。VPC Gatewayではフルメッシュ型の設定しか出来ないため、VPCの数が増えると設定が煩雑になるのですが、Transit Gatewayを使うと一箇所で設定が可能になるとのこと。今後はこちらを使うのがAWS的にベストプラクティスになるとのことです。なお、東京リージョンでも提供開始になりました。

「Customer Gateway」と「Transit Gateway」
VPCには「カスタマーゲートウェイ」という機能があるが、今後はTransit Gatewayを使うのが良い。Transit Gatewayそのものが多数のVPNリクエストを受け止めることが出来るため、一度ここでVPN接続を受け止めるという動作が出来る。
今後はTransit Gatewayを使っていくのがよさそう。
どのVPC を相互通信できるようにするかをどのように制御すればいいの?
Transit Gateway で複数のルートテーブルを作成してネットワークを分割することでルートテーブルに関連付けることができます。

EC2 partition placement group」でした。EC2インスタンスは生成時にAZ(アベイラビリティゾーン)を指定する事が出来ますが、「AZ内のどのラックに設置するか」という設定までは出来ません。HPCクラスターなどを構築する場合、これが原因でレイテンシ遅延が発生するといった問題が発生していました。

かといって同じラックでインスタンスを稼働させると障害発生時に全インスタンスが落ちかねないという状態になるため、折衷案として「placement group」という「まとめて起動させて論理的にグルーピングさせる」という実装が入りました。HPCクラスターなどで活用出来る。

Amazon Connect関連の話

今回のJAWS UGではAmazon Connect(コールセンターを立ち上げられるフルマネジドサービス)の話が多かった気がします。コールセンター関連についてはついては素人なので新鮮な話が聞けた気がします。

Connectには「IVR」(自動応答)・「OUTBOUND」(発信)・「INBOUND」(着信)が提供されており、音声録音も可能。

KinesisやLambda、Lexなどと連携出来るので、S3に録音データを保存したり自動応答Botを実装することも出来ます。IVRまわりは前回のJAWS-UG勉強会札幌で松井さんがLTしてた気がする。

平内さんの今回の発表では、居酒屋の自動予約や情シスの不具合対応の自動対応(NTTの故障窓口に近い)もデモがあり、効果的に人員削減を実現出来るような気がした。

また、東京03の電話番号が発行できるようになりました。(身分証明が別途必要)

Cloud9による「スケールできる開発環境」

Cloud9をテーマにしたLT(塚原さん)では、「増員対応があっても開発環境をスケール提供出来る」という話がありました。個人的にはCloud9はカジュアルにLambdaプログラミングが出来るIDEと認識してたんですが、確かに急激な人員増に伴う環境配布に効果大では?という知見を得ることが出来ました。

その他

JAWS DAYS2019の告知やServerless関連の話もありました。

このブログに関連するライセンス表記
この記事のアイキャッチに使用している「JAWS UGロゴ(札幌支部)」は「クリエイティブ・コモンズ 表示 – 非営利 4.0 国際 ライセンス(https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/)」でライセンスされています。
この素材は「東雲研究所」の所有物ではなく、また「東雲研究所」とJAWS-UGのパートナーシップなどの関連性は存在しません。
https://github.com/jaws-ug/logo